長女が読んでいた「ドラゴン桜」という漫画をサササと読みました。
巻末には、こんなことが書いてありました。
熱いっ! という知覚は本人にとっては辛いもので、そんな感覚はなければいいとも思ってしまいますが、熱いと感じるからこそ私たちは熱されたものからとっさに身を遠ざけて火傷を回避することができる。本人にとってその場ではつらい感覚も、我が身を守るためには大変有効に働いてくれている。(ドラゴン桜2 7巻 中野信子さん インタビューより)
確かにそうですね。
片付けに関しても、「片付いていなくて辛い、汚くて嫌だ」という感情がある人は、我が身を守る感覚が働いてくれているということなので、片付けの方法を学び実践していけば片づけきることができます。
「片付いていない」「散らかってる」「汚れている」と感じる方は希望がもてます。
反対に、すごく不衛生な環境にいても危機感を抱かないで暮らせている人は危ないですね。躓いて骨折したり、菌で健康を害したりする恐れがあります。
きっと「片付いていなくてつらい、嫌だ」という感覚がなければ、なかなか体が動かないでしょう。
私の個人的な考えでは、人間にはある程度、自分の身を守る手段として例えば「臭いのは嫌だ」=「綺麗な方がいい」という感覚が生まれながらにして働いていると思うのですが、一方で順応性とか適応能力も獲得している。特に鼻の順応性は高い。
夏に東京で電車に乗り、茅ヶ崎で下車すると、良く云えば「潮の香り」がする。(「海、 臭っ!」と思う日もあります」)でも、ホームの階段を上る頃にはもう慣れてしまっています。臭いと感じません。
そういう感覚と少し似ていて
小さい頃から片付いていない環境で育っていると、それが当たり前で「嫌だ」という感覚がマヒしやすくなってしまうのではないかなあ?と思います。
こんな家に住み続けていたら子どもが片づけられない子になってしまう。
(だから ここで連鎖を止めなくては…と動く)
こんなホコリだらけの家に住んでいるから 家族のアレルギー症状が酷いのかもしれない
(なんとかしなければ… と動く)
片付いていないからホコリを取り除けなくて 火事になるかもしれない
(片付けなければ… と動く)
片付いていないからイライラして家族仲が悪くなってしまう。
(片づけなければ…と動く)
ネガティブな感情もまた人を動かすのに役にたちますね。
ネガティブな感情も大事にして、ぜひスッキリしてほしいです。