今日は家庭でできる地震対策について書きます。
「震度7 何が生死を分けたのか ~埋もれたデータ21年目の真実~」
を読みました。
地震当日に亡くなった5036人分の死体検案書データ。性別 年齢 死亡場所 死亡時刻 死因等 詳細な死の記録… この検案書のデータと 44万棟の建物被害の記録 道路や救急隊の動きの記録 火災の記録などをクロス分析して分かったことが書かれています。
阪神大震災の頃はインターネットが今ほど普及しておらず、使命感に駆られて歩いて集めた貴重な情報です。
住宅の耐震化や復電火災の防止、迅速な救援のための渋滞対策などがいかに生死に直
結するか、はっきりと実感できます。
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圧死(建物の倒壊などで全身骨折をしたり内蔵に損傷が出て即死した方)は、死亡者全員の17%、建物が崩壊していないのに家具や電化製品によって死亡した人が70%にも及んだそうです。
肋骨が折れていなくても、横隔膜や肺がうまく動かないことで窒息死するそうです。
寝室は一日のうちの約三分の一を過ごす場所。
しっかり寝室の対策をすれば人生のうちの三分の一の防災対策をしたことになる。
と書かれていました。
瀧本アドバイザーのブログからも家具が凶器になることが分かります。
「家具が倒れてきたら その時はその時だ!」という方、多いかもしれません。
そう思われる方は 圧縮死による即死をイメージされているのではないのでしょうか?
実際には、圧死ではなく救急車が出払っているために窒息死してしまうケースの方が多いのです。
私は最近 「その時は その時だ!」という言葉にドキリとします。
年始に私が通報して命が助かったお年寄りがいるのですが、その方には「立てなくなってしまうような時がたまにあるのならば、何かあったら大変だから携帯電話をお持ちになった方がよいのでは?」とお話していたのです。 その方は半分冗談で「倒れたら その時はその時だ。この年で携帯電話の契約をしたくない」と仰っていました。
でも、実際に倒れたら「助けて~ 誰か助けて~」と救急隊が駆けつけていても叫んでおられました。
そのお年寄りがたまたま助かったから、結果として私はたまたま人助けをした人になっただけです。
でも、もしお亡くなりになっていたら、私は 「もう少し早く通報をしていたらお年寄りは助かったのに… 通報できなかった… 」と自分で自分をずーーーーーーーーーっと責め続けることになったかもしれません。
自分がもう少し早く通報していたら…と苦しみ、精神的な病気になっていたかもしれません。大丈夫と分かるまでの間、本当に辛かったです。
本来ならば助けられる命を助けられなかったというのは とても苦しいと想像できます。
皆様、命を守る為にできることはしましょう。
家具の転倒防止対策してくださいね。