楽になる片付け

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毎年11月は「児童虐待防止推進月間」です。

毎年11月は「児童虐待防止推進月間」です。

 

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厚生労働省雇用均等・児童家庭局総務課の子ども虐待対応の手引き
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/dv/dl/120502_11.pdf(平成 25 年8月 改正版)には、児童虐待の子どもへの影響が書かれています。

子どもへの影響の項目は多いですが、そのうちの一つを紹介します。

 

虐待的な環境で養育されることは、子どもを刺激に対して過敏にさせることがあり、そのために落ち着きのない行動をとるようになる。

ADHDに似た症状を示すため、その鑑別が必要となる場合がある。

(子ども虐待対応の手引き 6ページより引用)

 

これを読んで「虐待的な環境とは何?」と思います。

手引きに書かれている虐待の定義(具体例)を読んでも様々なことが書かれています。

 

身体的虐待や性的虐待の例の他に

配偶者やその他の家族などに対する暴力や暴言。

子どもの自尊心を傷つけるような言動など。

子どもの心を傷つけることを繰り返し言う。

子どもの健康・安全への配慮を怠っている

極度に不衛生な家に住んでいる

等と書かれています。

 

いろいろなことが考えられるので、ズバッと一言では表せないですね…。

「極度」ってどれくらい?とも思います。

 

それに、同じ映画を見ても感動して涙を流す人もいれば、つまらなかったという人がいるのと同じで、感じ方、反応の仕方も人それぞれです。

 

つまり、環境によってはADHDに似た症状が出るということですよね…。

それでしたら、まずは環境を整えてみてはいかがでしょうか。

 

「虐待的な環境とまではいかなくとも、もしかして、うちの子がADHDっぽいのは我が家が散らかってるからかな?」と思い浮かべた方いらっしゃいますか?

片づけたら、落ち着きが出る可能性も考えられますよね。

でも、「ADHDかも?」と思うお子様がそばにいながらの片付けは大変ですよね。

良かったら一緒に片付けませんか?

 

最近は発達障害という言葉もよく耳にするようになり、「自分や家族、知人が発達障害なのでは?」と思う方が増えているように感じます。

それは自然なことだと思います。

チェックリストを見ると、誰もが当てはまるような項目が多いからです。

 

例えば ネットで見つけたあるADHDのチェックリストに

下記のようなものがありました。

①お子さんは速やかに身だしなみ(洗顔、歯磨き、着替えなど)を整えることができますか?

②お子さんは朝の登校前に兄弟や家族とトラブル、言い争いなく過ごせますか?

 

①速やかに身だしなみを整えることができないのは、注意が持続しないという特性からではなく、家が散らかっているから時間がかかるのかもしれないということはないですか?。物をしまう場所が決まっていなくて今日着る服を家中の色んなところから探したり…。

 

②登校前に喧嘩をするのは、片付いていなくて必要な物を見つけられず、遅刻しそうでイライラするからケンカになっているのかもしれないと思いませんか?。

 

不注意、衝動性が目立つという特性ではなく、散らかった家に住み続けているから、

スムーズに行動できない、喧嘩が多いということないですか?

 

 

ADHDの傾向が強ければ、綺麗に片付いているお家で過ごしていてもADHDの症状が表れています。

片付けたからといって、特性は特性なので、その部分は変わらないでしょう。

ただ、環境を整えてスモールステップでトレーニングしていくことで少しずつ発達していきます。

 

また、本人が大好きなこと、得意なことに取り組める時間が増やせるようにするためにも片付けの時間は短い方がいいですよね。

何か得意なことがあると「どーせ 自分なんて…」となりにくいです。

 

忘れ物が多い場合、

持ち物のチェックリストを作ったり、持ち物の保管場所を分かりやすくしておくことも有効です。

 

どんな時に集中できなくて、どんな時に集中できるのか、観察するのも大事です。

本の読み聞かせの時に、絵が大きくて、身近な言葉で書かれている絵本なら集中して見ていられるけれど、

絵が小さくて見づらかったり、その子にとって言葉が難しい絵本だとウロウロしたくなってしまう等、

理解ができないことをしている時に不注意のような行動を示すこともあります。

理解できれば不注意を減らすことができます。

ですから、

学校や園からは片付けができると報告を受けているのに、家ではできない場合、

家では片付ける場所が理解しにくいという可能性も考えられます。

ですから、

環境調整により、ずいぶん症状が軽減される人もいるはずです。

 

 我が子はもしかしてADHD?と感じたら、まずは環境を変えてみてはいかがでしょうか。