
苦しいとき、
人は原因を探したくなる。
一刻も早く、
このつらさを消したくなる。
でも、最近の私は思うのです。
——そんなに早く、解決しなくてもいい。
「いま、苦しいと感じているんだね。」
ただ、自分の気持ちを認めるだけでいい。
環境による思い込み。
思考のクセ。
そうやって、長い時間をかけて溜めてきた何かを、
一気に掘り起こそうとすれば、
苦しくなるのは当然です。
急いで掘り返しても
その土の“置き場”がなければ、
また、元に埋もれてしまうだけ。
「いま、私はこう感じているんだね。」
そう認めてあげるだけで、
すっと成仏していくような苦しみも、
たしかにあります。
すぐに治そうとしなくていい。
小脇に抱えながら、歩んでいけばいい。
今感じていることを
「こう感じているんだね」と認めることを
繰り返していくと、
自己理解が少しずつ深まります。
すると、
自分の「快・不快」「すき・きらい」がわかるようになって、
日々の判断が、少しずつスピーディーになっていく。
物を捨てられないのは、
好き嫌いがよく分かっていないことが
理由のひとつにあります。
何が好きかがはっきりしていないから、
判断に迷ってしまう。
たとえば、
バイト先から突然、
「人手が足りなくて、明日出勤できない?」
と頼まれたとき。
「別に予定はないけど、
正直、ちょっと気が乗らない……」
断るほどでもない。
引き受けたいほどでもない。
そのあいだで、
何時間も考えてしまうこと、ありませんか?
物と向き合うときも、
それと似ています。
「特別大好きなわけじゃないけど、
全然使っていないわけでもない。
傷もないし、
捨てるほどでもないかな……」
そうやって、
長い時間、迷い続けてしまう。
考える時間を
ゆっくりとっていいのです。
でも、
感じている気持ちを
しっかり味わって認めることを重ねていくと、
決断は、だんだん早くなっていくように感じています。
片付けも同じ。
最初から難しい場所に手をつけなくていい。
外の物置。
天袋。
長く忘れられていた場所。
サイズアウトした服。
劣化していたもの。
「もう役目を終えている」と
すぐ分かるものが多く、
実は、いちばん
取りかかりやすい場所です。
一気に掘り起こそうとせず、
「私は、迷っているな。」
そう、
そのまま認めながら。
*****************************************************
ひとりで抱えないでくださいね。
公式LINEはこちらです。
▶︎ https://lin.ee/HWlHY18














