
片付けが苦手な人の中には、ついつい「限定」という言葉に弱く、まだあるのに、大して必要ではないのに購入してしまう人が少なくないです。
「限定!」「今だけ!」そんな言葉に弱いと自覚されている方が多いです。
でもね、そういうのはまたどこかで似たような機会が訪れていると思いませんか?
例えば、このコーヒーが400円なのは珍しい! 今、沢山買っておかなきゃ!
と思っても、数週間後にはまたそれくらいの価格でどこかで売っていたりしませんか?
しかも、たかだか約100円いつもより安いだけだったりします。
その100円のために帰宅後、しまう場所がなく片付けストレスを抱えることもあります。家の空間に何千万円というお金をかけて購入したのに、空間を期間限定セールのためにつぶすことになるのです。
世の中には商品ではなく「限定とは言わない限定があります」。
自然のものは、春しか咲かない、夏しか咲かない、春に繁殖期を迎える等、限定だらけです。
今、収穫しなければ食べられる時期を逃してしまう。今、眺めておかなければ枯れてしまう。今、間引きしなければ立派な野菜に育たない。そんなことだらけです。
だけど、例えば外出せず今年の桜の咲いている様子を見逃しても、来年の3月末くらいから4月になれば、また花を咲かせてくれるので見ることはできるのです。
花は咲く時期を知っています。
勿論、花の付き方など二度と同じはありません。今年の桜と来年の桜、同じではありません。でも、似たような感じなのは見られます。
人間の子どもは?
貴方のご子息、ご子女は?
「私は期間限定だよ!」なんて言うことはありませんが、まさに「限定」です。
土台を作る時期、家の中で子どもが子どもらしくいられる場所、安心して過ごせる環境を作ってあげられるのは、主にその家に住んでいる親、大人「限定」です。
この時期を大切にしないと、生きづらさを抱えた大人になってしまうことがあります。
長らく苦しむこともあるでしょう。
家の中が物凄く荒れている人の中には、子どもの頃の心の傷が原因であることも少なくないです。
親や周りの人に適切に依存できなかった人は、上手に人間関係に依存できないがために、「助けてほしい」「手伝ってほしい」「辛いです」を伝えられなかった人、伝えたけど逆効果だった人、自分一人で解決しようとしてしまいがちだった人。
夫や妻にさえ、頼ろうとせずにいたり……。
世代を超えて繰り返されてしまうことがあります。
助けてが言えないとどうなるか
心身の健康を壊しがちです。
人への依存が下手な人は、物質や行動への依存症になりやすいのです。
私は親のストレスを減らす行動をとること自体に依存をしていたような気がしますわ。
疲れていても眠くても「頑張らなくては!」と一人で頑張るためにエナジードリンクやコーヒーを飲み続けカフェイン依存症になったり、ストレスを紛らわせるために買い物依存症になったり……。
人に伝えられない辛さから、アルコール依存症になったり。
孤独な人ほど依存症になりやすい。
機能不全家庭となり、その状態が繰り返されていくことがあります。
連鎖を食い止めるのは貴方です。
助けてほしいを言える人になりましょう。
片付けは家族だけでしなくてもいいのです。
自分だけでしなくてもいいのです。
一緒にやりましょう。