完璧な人なんてどこにもいない。
そもそも何が完璧なのかも分からない。
だから完璧なんてない。
勝手に自分で完璧のイメージを作るのはよいけれど、
そういうタイプの人は、自分や他人にすごく厳しかったりしていませんか?
自分が思い描く完璧を家族にも求めてしまっていませんか。
細部にこだわり過ぎて、もっと大事なことを見失ってはいませんか?
大事なことは何かって?
例えば、ちょっとしたことで、家族と笑いあうこと。
今、この瞬間、同じ場所で同じ時を共有できていて幸せだな~、有り難いな、楽しいな、
と感じること。
感じられること。
そちらに重きを置いてみると、あまり細かいことは気にならなくなるかもしれません。
物が多すぎて足の踏み場もない汚屋敷の住人と自覚しているレベルの方の中は処理能力を遥かに超えている理想をお持ち……つまり理想が高い人が少なくないかもしれません。
そうだ、子どもにセーターを編んであげたくて取ってあるんだった。(理想の母親像?)
これは、子どもと一緒に学ぼうと思って買った教材だった。(賢い子になってもらいたい)
そうだ、これはウエスにしようと思って取ってあった服だった。(地球や財布に優しいエコな私でいたい)
家計簿つけたいからレシートも取ってあるんだった。(お金の管理もバッチリな私でいたい)
これはメルカリで売ろうとしていたものだった。(節約上手な私でいたい)
これは、間違えて捨てたくないから、あとで一つ一つ確認しようと思って置いておいた服をまとめて入れてある袋だった。
子どもといつか一緒に工作がしたくてとってあるんだった。
旅行に行った時のパンフレット、あとで思い出として整理しようと思っていたけど、時間がなくてそのままだった。
アイロンかけようと思って置きっぱなしの服。
後でまとめようと溜めたクラスだより……。
ここまで読むだけでは、よくあることですが量が凄くてドアや窓を開けられないくらいになっているケースもあります。
過去の思い出だらけ。
未来でやりたいことだらけ。
そういう思いの積み重ねで、物だらけ。
今、この瞬間はどこを見てますか?
今、幸せだなあと感じることで、こだわりや執着が薄れてきませんか?
貴方自身や貴方の周りの人に笑顔はありますか?
お顔を見てほしいです。
声を聞いてほしいです。
お子さんの楽しそうな表情を最近見ましたか?
物が地層のように積もり積もって、寝る場所の確保も大変なくらいの方は、物に囲まれすぎて家族の様子が見えにくいです。
お子さんは足を伸ばして眠れていますか?
寝る場所や、食べる場所確保が困難な状況下での子育ては、虐待、ネグレクトになり得ます。
そこまでいかなかったとしても、将来AC、アダルトチルドレンとなり生きづらさを抱えた大人になりやすいです。
もしかしたら貴方自身の生きづらさが、子どもに受け継がれているかも。
いわゆるゴミ屋敷のような家では、安心して過ごせません。自分の親には、ゆとりがないのだろうなと想像し、何か悩み等があっても相談するのを遠慮したり諦めたりしてしまうかもしれません。
皿を洗う気力もなくペットボトルのゴミを捨てる体力や気力もなさそうな人に悩み事を話してもな……と親を頼らず、一人で抱えてしまうかもしれません。
学校で友達と仲良くしたら、「今度〇〇ちゃんちで遊びたい」と言われると困るから、なるべく仲良くしないでおこうと孤立を深めるかもしれません。
こうして人との関係に、適切に頼れないと、人以外のところで依存症になりやすいそうです。
頼れないから頑張り続けるために、エナジードリンクを飲み続けてカフェイン中毒、辛い思いをお酒で紛らわせてアルコール依存、買い物をして紛らわせて買い物依存等。生きづらさを紛らわせようとするのです。
「助けてほしい」と言えない人たちが病みやすいのです。
なるべく自分でできることは自分でしたほうがよいがよいけれど、苦手なこと、大変なとき、人に頼っていいんです。
お互い様です。
助け合って生きていくのが当たり前です。
お顔を見て会話を楽しんだり、笑い合ったりするのには、まず安心して過ごせる場所が必要です。
「助けて」を言いやすい安心できる環境が必要です。
親がイライラしてばかり、元気がない、ゆとりなさそう、両親の不和、不潔な環境、などは「助けて」を言いにくくしてしまいます。
イライラする時は大体、理想と現実がかけ離れている時です。
理想を思い切って下げてみませんか。
理想に関しても欲張りすぎず、足るを知る。
荷物が減れば、心が軽くなり、フットワークも軽くなり、遠回りなようで実は近道、理想に近づきやすくなるかもしれません。
なんでもできる人なんていません。
そんなに色々やる時間は作れません。
物で埋もれているお部屋が教えてくれていると思いませんか。
完璧な人はいません。
優先順位は何ですか?
みんながニコニコしていられる部屋づくりの応援をさせてくださいね。